今回は飲食業界首位の売上高を誇る
ゼンショーホールディングスの企業分析をしていきたいと思います。
事業概要
売上高は6,585億、店舗数は10,078店と国内業界最大規模を誇ります。(22年3月末)
主な事業は4つで
すき家をはじめとした国内事業、海外事業これもすき家中心
小売事業や介護事業もしているんですね驚きです!
売上構成比
各事業の売上構成比は、下記の通りで牛丼事業が35%
続いてファストフードが22.9%と
約60%の売上がすき家とファストフードの売上で構成されています。
ファーストフード?と思われた方もいるかも知れませんが
「はま寿司」等がここに該当する様です。
国内事業では18ブランドを展開しており、一度は行った事がある方も多い
のではないでしょうか
売上推移
出典:バフェット・コード(23年は見込み値)
積極的なM&Aやすき家の出店攻勢により売上高は右肩上がりで推移
20年コロナで飲食業界全体大打撃を受け、21年3月期は売上減収となっていますが
翌年には回復しているのが見て取れます、素晴らしいですね
利益推移
利益推移に関して、直近22年3月期の営業利益は20年3月期の半分以下の
9,232百万となっており、営業利益率も1.4%と厳しい戦いを余儀なくされている
のが見て取れます。原価高騰、エネルギーコストの上昇と逆風続きの中
各社がどの様な対策を取って行くかが今後のポイントですね
コスト構造
通常飲食業界での原価率は30%前後と言われていますが、ゼンショーHDは
47.2%と高く、調達、製造、物流、販売を一貫して行うバリューチェーンの垂直統合モデルが
ゼンショーHDの強みと思っていましたが、22年3月期の数値では課題がありそうです
まとめ
ゼンショーHD の強みは、垂直統合された食のビジネスモデルを
全国にある店舗網を使いながら、良いポジショニングで戦う事がポイントになると思います。
誰もが無理だと思ったレッドオーシャンの牛丼市場に後発で飛び込み
女性・ファミリーにターゲットをずらし業界首位の吉野家
を抜き去った戦略はお見事です。課題としては複数業態のマネジメントとコスト管理にある様に
見受けられます。
今後も飲食各社の分析・比較を通じて深堀して行きますので宜しくお願いします。
コメント